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シュトックマー社 水彩絵の具で楽しもう! にじみ絵!
子どもがクレヨンや色鉛筆で描いている絵を見て、なんとなーくこじんまりしているなぁって感じたことはありませんか?
『芸術は爆発だ!』なんて言葉もありますが、画用紙一杯に、はみ出さんばかりに思いっきりのびのびと描かせてみたいなぁと、ふと思いついたのです。
結論は結構簡単でした。そんな時は水彩絵の具がお勧めなのです。
『何で?』
クレヨンや色鉛筆だと線が細いせいでしょうか?
何故かコンパクトにまとまってしまいがちです。
その点絵の具ですとあら不思議!太い筆を持たせたらぐっと握り締め、自然と大きく描くことになってしまうのです。
コンパクトに描くことが出来ないようにしているとも言えますが、これだと画用紙1枚塗りつぶすのも数十秒であっという間です。
『えーっ!それじゃぁ部屋の中が絵の具だらけになってしまうよー』
って思われているかもしれません。
私も実をいいますと、いまだかつて部屋の中では使わせたことはないのです。
『では何処で?』
『庭とか公園です。』
毎年、暖かくなってきて風もさほどなく、花粉も落ち着き、気持ちのいい日(春から秋にかけて)が我が家では絵の具の日となりうるのです。
別に部屋の中でもいいんですけどね、汚れないようにシート広げたり、飛び散らないように気を使ったり、後片付けなど結構大変なんですね。
その点外は快適です。
絵の具の用意さえすれば後は楽チンですから。
シュトックマー社 水彩絵の具で準備するもの
・絵の具(赤、青、黄)はじめは3原色あればOKです
・筆(太さの違うもの数本)
・空の容器(絵の具を薄める為の容器で口が広く透明のものが沢山あると便利)
・筆洗い用バケツ(もちろん水付)
・タオル(筆拭き用)
・スポンジ
・画用紙(できれば水彩画用)
・画板(耐水ベニヤ板やキャンバスでもOK)
・水張りテープ(画板に画用紙を止める為使用)マスキングテープでも可
※ この水張りテープは切手のような乾燥したのりが付いている紙テープで近頃はホームセンターでも入手可能です。
シュトックマー社 水彩絵の具 基本の『き』
1.水で溶く。
これからご紹介するシュトックマー社の水彩絵の具はドローンとした状態で容器に入っています。
このまま筆にとって使ってしまうとはじめねとねと、途中からがさがさと、とっても塗りづらいので水で薄めます。
薄める場合、絵の具1に対して水2位からが基本がわかってよいのかもしれませんが絵の具1に対して水5くらいからが私好みです。
とりあえず水で薄めたら一度画用紙に試し塗りをしてみましょう。
現在どのくらいの色になっているかわかったことと思います。
ちなみに濡れている時と乾いている時では色の濃さがかわり、濡れている時より乾いた時のほうが薄くなります。
濃くしたい場合はこれより水を控えて、薄くしたい場合は水を追加していきます。
水の割合を変えて塗り比べてみると色の濃淡がはっきりしますので、沢山塗って変化に慣れましょう
2.絵の具を混ぜる。
準備の段階で赤、青、黄の3原色を用意しました。
いろいろな細かい表現をする為にいろいろな色があってもかまいませんが、はじめはこの3原色があるだけで、実に様々な色が作り出せるのです。
はじめの《1.水で溶く。》で塗ってみましたがたった1色でも実に様々な濃淡が出せるのが水彩絵の具の特徴です。
更に赤、青、黄を使って混ぜることにより緑、オレンジ、紫という補色が出来上がります。
<!またその混ぜ合わせる割合を変えると更にその色の数は増し、作った色を更に水で薄めることにより、数えきれないくらい沢山の色の表現ができるようになるからです。>
慣れましたか?
ここで混ぜ合わしていると思ったより黄色を多く使ったことと思います。
他の2色に比べ薄い色なので赤や青を変化させる為にはどうしても多めに使ってしまうのです。
では・・・
いざ作品製作。
まずは画板と画用紙を濡れたスポンジで十分に濡らし、画用紙を画板の上に張り密着させます。
できれば大きなバットに水を入れ、どぶんとつけるのが簡単でかつうまくいきます。
この時空気やしわが入らないようスポンジで外に追い出すように延ばしピッタリ貼り付けます。
《注意!》この時水が流れるくらい濡れていたら水が多いので、水が流れない程度に軽くふき取ってください。
また擦りすぎると紙がぼろぼろになるので叩く感じがお勧めです。
次に水張りテープ(マスキングテープでも可)で4辺を押さえ、紙を固定します。
こうすることにより、乾いた時紙がぼこぼこになるのを防げ、平らな上で気持ちよく描く事が出来るのです。
お待ちかね!やっと絵の具の出番です。
好きな色をひとつとって面を描いてみましょう。(濃さはお好みで)
違う色、または同じ色でも水の割合が違う濃淡色を使って別の面を描いてみます。
ここでじっと見ていると互いに色が混ざり合い、それぞれに色が流れ込んで微妙な濃淡、色の変化が楽しめます。
この描き方に慣れてきたらテーマを決めて描いてみるのも楽しいですよ。
芸術家?
ちょっと綺麗な絵が描けたなら額や写真立てに入れて飾ってみましょう。
すばらしい作品の出来上がりです。
いかがでした?
ちょっと応用編
和紙や障子紙に同じような手法で絵を描いてみましょう。
乾いたら、かわいい《いろがみ》の出来上がりです。
これを使って工作すれば更にすばらしいものが誕生するのです。
描くだけでも十分楽しいのだけれど、描いた後、それが別のことに使えればもっと楽しいですものね。
最初は納得いかない場合もあるかと思います。でも描いているうちにいろいろ工夫も生まれてきて、徐々にかっこよくなっていくのです。
みなさんも天気のいい日はぜひ一度チャレンジしてみてください。