《MADE51（メイド フィフティーワン）》は、難民、強制的に避難を強いられたコミュニティ、無国籍者の命を救い、権利を守り、より良い未来を築くことに尽力している国際機関である《UNHCR（国連難民高等弁務官事務所）》によって2018年に設立されたグローバルイニシアティブです。

従来それぞれの国・地域で行われていた難民による手工芸品の制作・販売活動を《MADE51》というグローバルブランドで統一し、社会的企業パートナーと連携することで品質や流通の管理を可能にして、難民職人と世界の市場をつなぎ、難民が故郷で培った伝統的な職人技を活かして持続可能な生計を立てられるよう支援しています。

持続可能であるためには、作られる作品は「難民が作ったから」という理由なしに世界市場で十分競争できるものでなければなりません。社会的企業パートナーの協力を得て、伝統技術と現代デザインを融合させた製品を生み出すのも重要な要素です。

『MADE』はMarket, Access, Design, Empowerment for Refugee Artisansの頭文字、『51』は「1951年難民の地位に関する条約」が名前の由来です。
2025年現在、35の社会的企業パートナーのネットワークと連携し、23カ国で3,700人以上の職人と協力しています。職人の85%以上は女性で、推定16,000人以上が家族収入の増加の恩恵を受けています。

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■《MADE51》の果たす役割---難民の職人技を世界に

◎力強い物語を共有する
それぞれの製品の背後には勇気と回復力を持つ人がいます。これらの物語を共有することで難民一人ひとりの才能、文化、そして可能性を尊重することができます。

◎機会の創出
尊厳のある仕事を通じて収入を得ることは、難民に生活を再建し自立を取り戻す機会を提供します。

◎文化遺産の保存
難民危機はしばしば文化遺産の喪失を引き起こします。難民は職人技に携わることで文化遺産の重要な側面を維持し保存する方法を得ることができます。

◎難民と社会的企業をつなぐ
UNHCRの各国活動では、職人技や潜在能力、あるいは関心を持つ難民グループを特定し、難民コミュニティ内またはその周辺で活動する社会的企業とこれらのグループを結び付けています。
難民と社会的企業が協力して《MADE51コレクション》を構成する独自の製品ラインを開発し、注文、生産、物流を管理します。
地元の社会的企業と協力することで、難民はホスト国の経済とコミュニティに付加価値をもたらします。

◎フェアトレードと難民保護の確保
世界フェアトレード機関（WFTO）とのパートナーシップのもと、社会的企業のパートナーが難民支援活動において遵守すべき倫理コンプライアンス基準を策定し、遵守しています。これにより、難民が公正な賃金を得て、尊厳を保ちながら安全な環境で働けることが保証されます。

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魅力的な製品がそろっています。お手元にお届けできれば幸いです。