木のおもちゃ がりとん > がりとんの特集記事一覧 > メルクリン便利帳 > H氏がメルクリンにはまった理由〜モバイルステーション
スターターセットとモバイルステーションの日本語マニュアルを渡し晴れてメルクリンユーザーとなったH氏。 お支払いいただいた直後に突然、 「あのー、ところでがりとんさん、ひとつお願いが・・・」 「なんでしょう?」 「ざっと操作を教えてください。わからないと子どもにかっこ悪いので^^;」 「じゃあ、ここでひろげましょうか^^」 ということで急遽がりとんでミニミニ講習会が始まりました。 まずは箱を開けまして・・・ レイアウトの組み立て 「モバイルステーションを触りたいのはわかりますが、まず最初にトラックをつなげてみましょうか。」 「こうやってただググッと差し込むだけで簡単につなぐことができますよ〜」 「結構簡単ですね!」 「ちなみに外すときはこうやって・・・」 「くの字に曲げるか、上方向に折るかのどちらかで簡単に外れます。」 「この2種類の外し方以外の方法で外そうとすると割れたりしますので気を付けてくださいね。」 「それと、操作する人に一番近いトラックの裏側にこの箱を取り付けてみましょう。」 コネクターボックスとトラックの接続 「これはなんですか?」 「これはモバイルステーションとトラックを結ぶ役目をするコネクターボックスです。赤線と茶線の2つの線がありますよね。」 「赤線をトラックの裏の内側の端子に接続、茶線をトラック裏の外側の端子に接続します。」 「突き刺すだけでOKですが、抜けそうにゆるい場合はペンチなどで様子をみながら締めてみてください。」 「その逆で端子に入りにくい場合はマイナスの精密ドライバーなどでちょっとこじるように広げて調整してくださいね。」 「全部つながりました?」 「ひとまずスターターセットの箱の絵のようにつながりました。」 「もちろんこのつなぎ方だけではなく、いろいろな組み合わせがありますのでいろいろなレイアウトを考えて楽しんでみてくださいね。」 モバイルステーションの接続 「次にコネクターボックスのこの場所にモバイルステーションを取り付けましょう。」 「これも差し込むだけですが、向きがあるので注意してください。といっても合う向きでないと入りませんのでご安心を。」 「同じ形の端子がすぐ左にありますがこれはもしかしてモバイルステーションがもう一つつながるということですか?」 「正解です。そうすることにより2人同時に操作ができるようになるんですよ。それでは次に電源を接続しましょうか。同じくコネクターボックスの右端の端子に接続します。」 いざ電源投入! 「モバイルステーションに明かりが点りましたよ。」 「まずはメルクリンロゴが表示され・・・、しばらくの後こんな初期画面になったらいよいよ操作可能となります。」 「なんかどきどきわくわくですね〜」 「モバイルステーションの【STOPボタン】がありますよね。この文字がオレンジ色に点灯しているときはトラックに電気は流れていません。いわゆる非常停止です。【STOPボタン】を1回押してSTOPの文字が消灯したらトラックに電気が流れますので機関車が走行できる状態になります。ただし感電しないようになるべく触らないように気を付けましょう。」 「感電???」 「といっても微量ですけどね。若干ぴりぴりくる感じがします。感じない人もたくさんいますが、手に汗をかきやすい人や小さい子供は感じやすいと思います。トラックはモバイルステーションで電気をSTOPしているしていないに限らず、あまりレールを触っても走行不良の原因になりますし、ピリピリこないからといっても触らないように心掛けてくださいね。」 言語変更? 「さて、いよいよモバイルステーションの操作となる訳ですが、初回のみの設定として言語の変更から始めましょうか。現在液晶画面中の言語はドイツ語となっています。」 「ドイツ製だからドイツ語なんですね・・・当たり前か^^;」 「この画面の状態で左下の【SHIFTボタン】とこのボタンの右上にある【ポイント/スパナボタン】を同時に押します。」 「こんな画面に変わりました。」 「液晶画面の右にある上下に他の項目があるように思わせるスクロールバーがあるかと思います。」 「これを上下に動かすために対応するボタンは画面外の右、4つ縦に並ぶ黒いボタンの内、上から2番目と3番目がそれに対応します。ちょっと押してみてください。」 「上から三番目のボタンを1回押すとひとつ次の項目を見ることができ、上から2番目のボタンを1回押すとひとつ前の項目を見ることができるようです。何となくこの辺りは直感でできそうですね。」 「確かにおっしゃる通りです。なんとなくこのあたりのボタンでは?というのが大事ですね。」 「ではドイツ語のSpracheという項目を探していただいてそれを選ぶのですが、そのボタンは・・・・」 「あっ、待ってください、スクロールが右側のボタンなら決定は左側のボタンということではないですか?」 「正解です。ちょっと慣れてきましたね。各項目の決定はその項目に並んでいる左側の黒いボタン、つまり2番目と3番目ということになります。」 「じゃあ、Spracheを決定するためには左側の黒いボタンの上から3番目・・・ぽちっと。」 「画面がこんなになりました。」
「同じように右側の黒いボタンで言語がいろいろ出てきますが、日本語はありませんのでEnglishを選びましょうか。」 「先ほどと同じように左の黒いボタンの上から3番目を押すと・・・Englishの文字色が反転し、初期画面になりました!」 「それと同時に液晶画面内の文字がドイツ語から英語に変わりましたよ。これで少しは操作しやすくなったように思います。」 機関車の登録 「では下準備が整ったところで、機関車を動かす為にモバイルステーションにスターターセットに付属の機関車を登録してしましょうか。」 「というと?」 「メルクリンの機関車はそれぞれ固有の《アドレス》というものを持っていて、モバイルステーションやセントラルステーションはこの固有アドレスに向かって指令を出します。なので複数の機関車がトラックの上に載っていても、このコントローラー1台で制御できますし、指令が出された特定の機関車しか反応しないのです。」 「それは凄いことなのですか?」 「メルクリンユーザーにとってみればこれはごく普通で当たり前のことですが、日本の主流であるNゲージユーザーからすると凄いことなのです。」 「Nゲージは直流2線式、つまりトラックの片側のレールがマイナス、もう一つがプラスです。ボリュームが0の状態で電気は流れておらず、ボリュームを上げていくと電気が流れ、それと同時にトラック上に載っているすべての機関車が一斉に走り出すのです。」 「もう一つピンときませんが・・・」 「同じ軌上の機関車が1台のコントローラーで個別に制御できる、そのうちこれがとても凄いことに気が付く時がやってきますよ。でもこれが普通と思って遊んでみてください。」 「少し横道にそれてしまったけど、本題を進めまして機関車の登録をしてみましょう。」 「メルクリンの機関車には大きく分けて2種類あります。」 「1つはFXデコーダー搭載の機関車、もう一つがmfxデコーダー搭載の機関車です。」 「カタログ上ではこのように記されていますので、どちらのタイプなのかはすぐにわかります。」 「FXデコーダー搭載の機関車は手動でモバイルステーションやセントラルステーションに登録するタイプで、mfxデコーダー搭載の機関車はトラックに載せるだけで自動的に空いているアドレスを見つけモバイルステーションやセントラルステーションに自動登録されるタイプです。」 「mfxは簡単でいいですね。要は載せるだけでいいんですね。」 「その通りです。でもね、FXデコーダーに比べmfxデコーダーは少し高い機関車に搭載されているのです。」 「今回のスターターセットに付属の機関車ももれなくFXデコーダーですので、手動の登録が必要となります・・・が、モバイルステーション付のスターターセットには機関車カードという機関車情報が記録されたカードが付属されていますのでワンタッチで登録が可能ですよ。」 「モバイルステーションの上部にスリットがあるのわかります?」 「ここにスターターセットに付属の機関車カードをグッと差し込むのです。」 「おっ!液晶画面に機関車の絵と型式が表示されましたよ。」 「以上ですか?」 「はい、以上です。もう機関車カードは抜いてもいいですよ。」 「意外と簡単ですね。」 「でしょ^^」 モバイルステーションを使って機関車の運転 「では登録した機関車を走らせてみましょうか。」 「モバイルステーションでも一際目立つ真ん中の赤いノブ、これが操作用のボタンです。」 「トラックに電気が流れている時に機関車を載せるとショートすることもあるので、機関車を載せる前に【STOPボタン】が解除されていないことを確かめて、車輪が脱線しないようにトラック上に載せ、【STOPボタン】を解除してゆっくり右回ししてみてください。」 「おーっ!動き始めました!もっと回すと早くなりました!」 「回すにつれ、液晶画面右のゲージが増えていきますよ。」 「そうですね、これがスピードメーターのようなものです。」 「それでは左に回してみてください、そうすると徐々に速度が弱まり・・・」 「ゲージが0になったところで機関車も停止しました。」 「ばっちりです。」 「今度は先ほど機関車を操作していた赤い大きなノブを押してみてください。」 「画面上の矢印の向きが変わりましたよね。」 「このボタンを1回押すたびに前進後退が選べる仕組みです。」 「ということはこの赤いボタンのみで動作のコントロールができるんですね?」 「その通りです。」 「その他いろいろありますが、機関車を動かすのはこんなところですかね。」 「そうそう、ライトのマークがあったら押してみるとライト点灯、ホーンのマークがあったらホーンが鳴りと、機関車によっていろいろ仕込まれているものがありますので楽しんでみてくださいね。」 「今回の機関車なら左上のマーク、これがヘッドライトのマークですのでこれに対応するボタン、左一番上の黒いボタンで制御できます。」 「わかりました!では早速家に帰って・・・あれ?ところでモバイルステーションの電源ON/OFFのボタンって何処・・・?」 「気が付きました?実はメルクリンには電源ボタンが存在しないのです。」 「メルクリン伝統?のコンセントぶち抜きです。でも念のため、【STOPボタン】を押した後に抜くことにしましょうか。」 「了解しました。」 H氏のメルクリンはこうして始まったのです。 当時このようなやり取りがあったように思います。 (注)この記事は2人のおっさんの不確かな記憶をもとに成り立っています。
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