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H氏がメルクリンにはまった理由〜信号って止まるんですか? M84デコーダー 尼ログ信号機の使い方 がりとん

60841 72750 74371 74380 74391 M84デコーダー コントロールボックス アナログ信号機の使い方


「こんちわー」
いつもの調子でH氏がご来店。
「雰囲気が大きく変わりそうなので、そろそろ信号機でも付けてみようかなーと考えているんですけど、どうですかね?」
「楽しいと思いますよ。」
「そうですよねー、赤で止めて、青で出発。」
「そうそう、赤で止まって青で出発・・・」
「ん?信号を取り付けるとどうなるかわかってます?」
「信号を赤にして、機関車を止めて・・・見た目にもかっこいいかなと思い・・・」
「あー!そこが間違ってます!」
「え?こんな簡単なのに間違ってます???」
「はい、たぶん一番重要なところが・・・機関車を止めて、じゃなくて機関車が止まるんです。」
「もしかして、信号機を使うと勝手に止まるんですか???」
「もちろんそうですよ。赤で走っていったら信号無視でしょ?」
「それはそうですけど・・・そんなことできるんですか?やっぱりメルクリンは凄いですねー」
「まあまあ、メルクリンが凄いかどうかは別として、信号は止めるためのちゃんとした部品で、飾りじゃないってことです。」
「で、どうされます?」
「もちろん、やります!やります!」

ということで信号機の接続レクチャーのはじまりはじまり。



【アナログ信号機とトラックの接続】

「ではまずはじめに、アナログ信号機の種類についてご説明しましょうね。」
「こんな感じで3種類ありまして・・・」

メルクリン 74371 アナログヤード信号機 メルクリン 74380 アナログ遠方信号機 メルクリン 74391 アナログ信号機 2灯

「左から74371、74380、74391という品番で、74371と74391は信号の操作で機関車を止めることができ、74380は遠方信号機なので信号の表示切替操作のみとなります。74391とセットで使うと雰囲気が良くなりますよ。」
「それじゃあ、ひとまず74391で試してみましょうか。」

「このパッケージを開けるとこんな感じで既に配線ができあがっていますので・・・」

メルクリン 74391 アナログ信号機 開封 メルクリンの信号機、配線は完成している。

「まずは、アナログ的な外部ボタンでの切り替えからいきましょう。」





【アナログ信号機とシグナルコントロールボックスを使っての接続】

「信号機以外に必要なものが、この72750(72751)シグナルコントロールボックスです。」

メルクリン 72750 72751 シグナルコントロールボックス



「もう見た目に簡単そうですよね。まずはCトラックに信号機の台座先端をこんな風にひっかけて・・・」

メルクリン Cトラックに74391アナログ信号機を取り付け中

「ちょっと台座をエビ反りに曲げながら・・・取り付けます。」

メルクリン アナログ信号機の取り付けはちょっとエビ反りにして。 メルクリンのCトラックにアナログ信号機取り付け完了

「次にシグナルコントロールボックスのここのコネクターに信号機台座裏からでているケーブル先のソケットを差し込んで・・・」

メルクリン アナログ信号機のソケットをシグナルコントロールボックスのコネクターに差し込む

「ここで、信号機とコントロールボックスを繋いだソケットに1本余っている赤ケーブルがありますよね。」

メルクリン アナログ信号機から出ている赤線

「この赤ケーブルを、信号機で機関車を止めたい付近のトラックのB線に接続します。」
「テストという事もありますので、わかりやすく信号機を取り付けたトラック裏のB線に取り付けましょうか。」

メルクリンのアナログ信号機 赤線取り付け

「次に、B線に赤ケーブルを取り付けたトラックの両端のこの位置、」

メルクリン Cトラックの両端の端子 内側がB線 メルクリン Cトラック接続部分 拡大 内側に赤いキャップをかぶせる

「の内側、つまり辿っていくとB線になる場所に信号機付属の赤い樹脂製ソケットを取り付けます。両端なので2か所ですよ。」

メルクリン 絶縁キャップ取り付け中 メルクリン 機関車を止めたいトラックの両端に絶縁キャップ取り付け完了

「これができたら、赤キャップを両端に取り付けたトラックに隣接するトラックの接続する同じB線側に赤い絶縁ソケットを取り付けます。」

メルクリン 絶縁キャップ取り付け完了

「すみません、これっていったい何をしているのですか?」
「先に説明すればよかったですね。」
「赤い絶縁ソケットを取り付けたということは、この区間は通常で給電されないということになりますよね。」
「あー、だから調子よく走ってきた機関車が信号が赤だと電源オフ状態になってるから止まると。」
「大正解です。」
「じゃあ、逆にどうやって電気が流れるようになるんです?」
「最初、信号機のコネクターに1本余っている赤線をB線に取り付けましたよね。」
「なるほど!青の時だけ赤線経由で電気が供給される仕組みなんですか。」
「その通り!だから赤の時は供給しないから動くことができない、青の時は供給するから動けるようになるんです。」
「では最後にシグナルコントロールボックスから電源確保等として、付属のソケットを側面のこのコネクターに取り付け・・・」

メルクリン シグナルコントロールボックスの電源確保

「ケーブル反対側の赤と黄のケーブルはトラックのB線に、茶ケーブルはO線に取り付けて出来上がりです。今回はMS2を接続しているトラックから取りましょうか。」

メルクリン シグナルコントロールボックスの電源ケーブル接続完了

「操作はこのスライドスイッチで赤と青。色の表示が出るのでわかりやすいです。」

メルクリン シグナルコントロールボックス 操作方法

「とりあえず信号機の動作チェックしてみましょうか。」

メルクリン シグナルコントロールボックスの操作でアナログ信号機 赤になった メルクリン シグナルコントロールボックスの操作で、アナログ信号機が青になった

「おーっ!信号機が無事赤と青に切り替わりました。」
「これで当初の目的達成ですね。」
「では、続きまして本当に赤で止まるか機関車を出発!」

メルクリン アナログ信号機テスト 出発

「それじゃ、信号を赤にしてみましょう。」

メルクリン シグナルコントロールボックスからの操作で信号赤

「信号機からの赤ケーブルを接続したCトラックの位置に来たら・・・おー!止まりました!」

メルクリンの信号赤で機関車が止まりました。

「音も止まるんですね。」
「電源カットですからね。」
「続いて信号を青にすると・・・」
「音も出て走り出しました!」



「いやーそれでもスッゴイです。感動しましたよ。」
「信号って止まるんでねぇ。。。」

「これで終わりにします?それともモバイルステーション2で操作できるようにします?」
「こうなったらもちろんモバイルステーション2でも^^」





【アナログ信号機と60841 M84デコーダーを使っての接続】

「さて、これが今回の陰の主役、60841 M84デコーダーです。」


メルクリン 60841 M84デコーダー

「このデコーダーがさっきまで手で切り替えていたシグナルコントロールボックスの代わりになるものです。」
「先ほど組み立てたアナログ信号機&シグナルコントロールボックスと、アナログ信号機&M84デコーダーの接続はほとんど変わらず、信号機から出ているソケットをM84デコーダーの・・・例えば1番のこのコネクターに差し込みます。」
「信号からの赤ケーブルの接続は変更なく、機関車を止めたいトラック裏側のB線です。」

メルクリン M84デコーダーとアナログ信号機の接続

「そして、M84デコーダーの先ほど差し込んだコネクターに対応する上のこの端子・・・」

60841M84デコーダーの端子台

「この真ん中の端子にケーブルを取り付け・・・」

60841 M84デコーダーの端子にケーブル接続

「ケーブルの反対側を常時給電されているトラックのB線に取り付けます。」

メルクリン CトラックのB線に接続

「おっと、M84デコーダーの電源を確保するの忘れてました。M84デコーダーの右端の端子は赤と茶になってますよね。」

メルクリン 60841 M84デコーダー 電源用端子

「ここにそれぞれ配線し、常時給電されているトラックのB線、O線に取り付け接続完了です。」

メルクリン  60841 M84デコーダーに電源ケーブル接続完了 メルクリンのアナログ信号機デジタル化 全景

「最後に、このM84デコーダーは4系統の操作がこの1台でできるようになっているのですが、デジタルにはお決まりのアドレスをこの4系統に連番で割り当てることができます。」
「それがこのディップスイッチで・・・」

メルクリン M84ディップスイッチ

「2進法で設定することができますので、この4系統をモバイルステーションの1番から4番で操作する場合、ディップスイッチの1番のみをonにします。」
「詳しくは付属の説明書に対応表がありますので、ご安心くださいね。」

「さて、それではモバイルステーション2から操作してみましょうか。」
「接続したのは1番目だったから、MS2のアクセサリーの1番をスイッチオン!」

メルクリン MS2からの操作でアナログ信号機を動かしてみる。

「・・・あれ?動作はしているようなのですが信号が光ってません・・・」

メルクリン M84デコーダーとアナログ信号機 信号が光りません!

「気が付きました?そうなんですよ。」
「私も当初びっくりしたのですが、メルクリンの技術に問い合わせたところ、回答がきました。」



「M84デコーダーは信号機の他、ライト等も操作することができるようになっているのですが、アナログ信号機をご利用いただく場合、CV値の変更をお願いいたします。」
「具体的には、トラックからの給電の場合、CV値の38番を10に設定してください。」



「ということだったんです。」
「CV値?」
「デコーダーにはいろいろな制御をするために沢山の設定が書き込まれているのですが、それをCV値といいまして、コントローラーである操作をするとその設定を変更することができるのです。」
「その方法ですが、ちょっとややこしいのです。」

「まず、念の為一旦モバイルステーション2のSTOPボタンを押した上で、M84デコーダーのディップスイッチの一番右端をONにします。」

メルクリン M84デコーダー ディップスイッチでDCCモードに変更

「このスイッチはモトローラータイプとDCCタイプという2種類のデコーダーの切り替えで、ONにすることによってDCCタイプに設定されます。」
「次にこの状態でSTOPを解除し、M84デコーダーを機関車として登録します。」
「え?機関車登録?」
「そうなんですよ、CV値を操作するにはM84デコーダーを機関車として登録する必要があるんです。」
「登録方法はモバイルステーション2の機関車マニュアル登録方法に従い、タイプはMM2ではなく先ほど設定したDCCタイプにします。」

メルクリン M84デコーダーをMS2で機関車としてマニュアル登録 メルクリン M84デコーダーをDCCの機関車として登録

「アドレス設定を1番、機関車のデザインは適当に設定する事により登録ができたので、今度はCV値の設定変更です。」
「shiftキーを押しながら機関車ボタンを押し、≪program CV≫を選びます。」

メルクリン M84デコーダー CV値変更

「ここで、案内のあった38番にして、Yesとすると・・・」

メルクリン M84デコーダー CV38番を・・・

「初期値で0が入っている画面が出てきますので、これを10に変更、Yesにチェックします。」

メルクリン M84デコーダー 10に変更

「ちかちかとM84デコーダーが動作しましたよ。」
「あ、それで大丈夫です。今書き込んでいるんです。」
「これで作業完了です。STOPボタンを押して、M84デコーダーのディップスイッチの一番右端をoff モトローラ―側に戻します。」

メルクリン M84デコーダーのディップスイッチ右端 をoff モトローラータイプにします

「これで動くようになったはずなのですが、チェックしてみましょうか。」
「はい、ではスイッチオン!」

メルクリン アナログ信号機をデジタル化 モバイルステーションより信号青 メルクリン アナログ信号機をデジタル化 モバイルステーションより信号赤

「おー、やりました!信号が光ってますしもちろんMS2から操作できました!」
「では機関車も走らせて、信号機が正常に動いて赤で止まるか試してみましょう。」



「どうです?いい感じでしょ?やっぱり信号機は機関車を止めるためのものなんですよ。」
「うーん!ばっちりです!私はやっぱりこちらの方がいいですね。デジタル仕様に決めました。」
「帰って子供に自慢します。」





【今日のお買い上げ品】

アナログ信号機 2個
M84デコーダー  1個
その他ケーブル等少々



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