ケーセン社のぬいぐるみ その魅力
ケーセン社のぬいぐるみは表情豊かでバランスの取れたシルエットが最大の特徴で、独特の世界観やコンセプトを持ち、ファンを増やし続けているメーカーですが、何故ぬいぐるみにここまで人々をひきつける魅力があるのでしょうか。
この会社にはぬいぐるみに対しての哲学があります。
ケーセン社のぬいぐるみ哲学とは
1.制作者は 自然の動物の特長を捉え、優れた技術でそれを再現した
芸術性のあるぬいぐるみを子どもに手渡すべきである。
2.すべて実在の動物を基にし、それをぬいぐるみの世界に転写。さらにただの
模写ではなく、その動物の特性を生かし たぬいぐるみを作ることを信条
とする。
3.ぬいぐるみの顔は擬人化された子どもに媚びるようなものではなく、子どもが
その時々の感情を移入できる自然なものであるべきである。
4.ぬいぐるみは適度に柔らかく子どもが自由に動かして遊べるものが望ましい。
そしてその縫製は、いつまでも壊れないしっかりしたものであるべき。
安易な縫製でぬいぐるみの手足が取れたりする事があってはいけない。
なぜなら愛情を持って接してきた大切な仲間が壊れ子どもの心が
傷付くのはさけなければならないから。
5.ぬいぐるみは気持ちよく頬ずりでき、いつまでも型くずれしにくいもので
あるべきである。
ひとを含め動物はみな、うれしい顔、怖い顔、優しい顔、悲しい顔など、様々な表情を持っています。
ケーセン社のぬいぐるみは上記ぬいぐるみ哲学にもありますように、擬人化されたものはほとんど無く、なるべく自然に近い姿を再現していますが、子どものために制作しているぬいぐるみですので決して怖い顔ではなく、その動物の持つ優しい表情をなるべくぬいぐるみに表現できるよう努めています。
例えば、
私はきりんの足の関節がきっちり膨らんでいたことに感動しましたし
腫れぼったい目も
頭のごつごつ加減も
正直なところ、感動で鳥肌が立ちました。
このぬいぐるみを見たのが、がりとんでケーセン社のぬいぐるみを扱うことになったきっかけです。
カンガルーの袋はちゃんと縦割に作ってあります。
鯉にいたっては、口のつくりがさすがケーセン社。
鯉という魚の特徴は口にある、と判断したのでしょう、口にこれだけのテクニックを用いるでしょうかと思うほど、今にも食べ物を吸い込みそうでリアルです。
などなど、普通ぬいぐるみを制作する際には、まずこだわらないであろうという箇所まできっちりとこだわっており、
更にこれが限定版になると
くまの爪や足の裏まで
しっかりと細かなパーツまで作りこまれているのです。
これらはほんの一例ですが、ケーセン社が制作するぬいぐるみは全て忠実に再現しているという事ではなく、メーカーが
「このぬいぐるみには表現しないほうがシルエットを崩さない。」
と判断したものについては、実際はあるべきものが無かったりもいたします。
更に裁断技術、縫製技術・・・
それらが互いに融合しあい、ひとつのぬいぐるみへ注ぎ込まれているのです。
私はぬいぐるみファンではないのですが、熱狂的なケーセンファンになっています。
新製品が出るたび、常に驚きを提供してくれるケーセン社。ため息が出るほどしっかりと作りこまれている素敵なぬいぐるみと思いますがいかがでしょうか。
私は今日もお気に入りの限定版クマの頭を撫でながら、ひとり納得しています。
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